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7月1日
今日、街の外で負傷した人物を保護したと報告があった。
怪我をして川に落ちたのか、用水路の側に流れ着いていたそうだ。
まだ意識も戻らず衰弱も酷いため、ヒーラーギルドが総出で看護にあたっているとのこと。
命に別状がないことを祈る。
7月2日
昨日保護した人物について、詳しい報告書があがってきた。
男性、年齢は40前後、荷物はなく、衣服も殆ど身につけていなかった。
体には拘束されていたような痕があり、ヒーラーギルド長のバイロンが言うには長期に渡って監禁及び虐待を受けていた可能性が高いという。
山賊か、あるいは……
なんにせよ、一度様子を見に行く必要があるだろう。
7月3日
ヒーラーギルドへ足を運び、件の男性を見た。
報告どおりげっそりと痩せ衰え、生きているのが不思議なほどだ。
体の傷跡も見せられたが、あまりの惨たらしさに絶句した。
同じ人間をここまで痛めつけられるなど、まともな人物の所業とは思えない。
バイロンは、傷痕の様子から見て何らかの人体実験を受けていたのではないかと言っている。
この川の上流には、悪名高き隠谷がある……。
7月4日
隠密行動の得意なアルバートに、隠谷の様子を探るよう指示を出した。
まだ何の確証もないが、不安の芽は摘んでおきたい。
7月5日
S.Bはまだ意識を取り戻さないらしい。
S.Bというのは件の男性にバイロンがつけたあだ名だ。
Sleeping Baby、眠れる赤ちゃん……あまりセンスのいいあだ名とは思えないが、こう付きっきりで世話をしていると、少しばかりジョークを飛ばしたくなるのだろう。
手土産でも持って行こうかと思ったが、報告に来たヒーラーギルド員のエイワスに止められた。
S.Bの傷が酷く膿んで、今ヒーラーハウスは地獄のような臭いらしい。
どうりて鼻に妙なハーブを詰め込んでいたわけだ。
気の毒に思うが、なんとか職務を果たすよう励ましておいた。
7月6日
エイワスからS.Bがついに目を開けたと聞いて、ヒーラーハウスへ向かった。
あらかじめ警告されていたが、扉の外まで漂う悪臭にはぎょっとさせられた───それと、あの恐ろしい絶叫にも。
S.Bはもう肌のほとんどが腐りかけていた。
これでなぜ生きていられるのか分からない。
目覚めてからずっと叫んでは暴れ続けるので、ベッドに括りつけたのだとバイロンが苦い顔で言っていた。
鎮静剤や麻酔も効果が薄いようだ。
ともかく彼を落ち着かせなければ、他の怪我人を運ぶこともままならない。
スリープの魔法なら効き目があるかもしれないと、明日優秀な神秘術師を手配することにした。
7月7日
メイジギルドからマッティカン氏が来てくれた。
しかし、残念ながらスリープの魔法もまるで効果がない。
S.Bは一晩中暴れ続けたそうで、ベルトに擦れた部分は腐肉がこそげ落ち、骨まで露出していた。
こんなことを思うべきではないと分っているが……どうしても考えてしまう。
これは本当に人間なのだろうか?
ヒーラーハウスから移すことも提案したが、バイロンはすっかり彼に同情していて頑として頷かなかった。
赤ちゃんなどと呼んで世話していたせいか?
エイワスとブルーノは私同様、S.Bに恐怖を感じているようだ。
どうにも嫌な予感がして仕方ない……。
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